簿記・会計用語

農業簿記について

勘定科目や仕訳の方法は基本的には商業簿記と同じです。

しかし、以下のような農業簿記特有の勘定科目も用いられます。

【資産科目】

生産物 : 期末の未販売農産物
肥料    : 期末の肥料の在庫
農薬    : 期末の農薬の在庫
諸材料 : 期末の諸材料の在庫
燃料    : 期末の燃料の在庫

【負債科目】

農業近代化資金

【純資産(資本)科目】

事業主勘定(家計勘定) :  事業と家計の関連を処理

※日本の農業は個人事業主が多いためこのような勘定科目がある。

【費用科目】

種苗費    : 種苗、苗木等の購入費用
肥料費    : 肥料の購入費用
農薬費    : 農薬の購入費用
小農具費 : 取得価格20万未満または耐用年数1年以内の農具。


●農業簿記の資格・検定

農業簿記に関する資格や検定試験は、日商のような全国規模の団体が行っているものはないようです。

内部統制

企業内部の管理体制のこと。

企業の3つの目的である「企業の有効性と効率性」、「財務諸表の信頼性」、「関係法規の遵守」を達成することを合理的に達成することを目的としたプロセスです。決算書の作成や、意思決定プロセス、大株主状況などについて金融商品取引法に基いて、2009年3月期の決算から、上場企業に内部統制報告書の提出・公認会計士によるチェックが義務付けられます。

●内部統制の5つの要素

1.統制環境  2.リスク管理  3.統制活動  4.情報と伝達  5.監視活動

これらは内部統制を評価する際の基準として位置付けられています。

財務諸表

企業の財務状態を外部の利益関係者へ報告するために、複式簿記により作成される計算書類のことを財務諸表といいます。

財務諸表は正しく作成する義務があります。虚偽の申告を行った場合には法律で罰せられるだけでなく、上場企業の場合は上場廃止になることもあります。

●主な財務諸表

損益計算書:一定期間の収益・費用の状態を示す

貸借対照表:決算日の資産・負債・資本の状態を示す

キャッシュフロー計算書:現金(キャッシュ)の収支の流れ(フロー)の状態を示す

企業会計の費用・収益の認識基準

現金主義

現金の収支の発生により費用と収益を計上すること。

以前の会計ではよく使われていましたが、信用取引が発達し、現金の収支と物の消費のタイミングが一致しなくなったため、近年では発生主義に変わられつつあります。

発生主義

現金の収入・支出に関係なく、費用・収益が発生した事実があったときに費用・収益を計上する基準のこと。費用は発生主義に基づいて計上する。

現金主義では対応しきれない、掛取引などに対応するために補正的な制度として生まれました。

実現主義

取引を実現したとき(引渡しがあったとき)に費用・収益を計上する基準のこと。収益は実現主義に基づいて計上する。

企業会計原則

企業会計の共通の基礎となるルールで、一般に公正かつ妥当であると認められるものを要約したものです。全ての企業がこの原則に従って財務諸表を作成し、全ての公認会計士がこの原則に従って監査を行います。

企業会計原則の構成

企業会計原則は、一般原則・損益計算書原則・貸借対照表原則で構成されています。

●一般原則

1.真実性の原則 2.正規の簿記の原則 3.資本取引・損益取引区別の原則 4.明瞭性の原則 5.継続性の原則 6.保守主義の原則 7.単一性の原則

8.重要性の原則(1から7に準ずるもの)

●損益計算書原則

損益計算書に固有の会計処理のルール

●貸借対照表原則

貸借対照表に固有の会計処理のルール

減価償却

建物や車両などの資産について、その価値の減少分を使用可能期間(法定耐用年数)にわたり、費用に計上する方法。

償却期間が短くなれば年度ごとの費用が増えるため、税負担が軽くなるという効果がある。

液晶パネルなどの一部については、日本の耐用年数が国際的に長かったため、2007年度の税制改正で短縮された。

貸倒引当金

売掛金・貸付金などの債権は、取引先が倒産するなど回収できなくなる可能性があります。このように、債権が回収不能になり損失が発生することを貸し倒れといいます。

将来発生すると予想される貸し倒れに備えて計上される引当金を貸倒引当金といいます。

企業会計

企業の経営活動を、一定の方法で記録し、その会計情報を利害関係者に伝えること。

企業会計は大きく次の2つに分けられます。

財務会計:外部利害関係者である株主、債権者に情報を提供することを目的とするもの(損益計算書・貸借対照表などの財務諸表)。

管理会計:内部利害関係者である経営管理者に情報を提供することを目的とするもの(原価計算など)。