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2007年6月

簿記系国家資格

簿記の知識が活用できる国家資格(国が認定している資格・認知度、信頼度が高い)の代表的なものは、公認会計士税理士です。どちらも非常に難関な試験ですが、資格取得者は独立開業も可能です。

他に、不動産鑑定士や中小企業診断士などの試験科目の中にも、簿記の知識が活用できるものがあります。

このように、簿記の知識を身に付けておくと、簿記検定だけではなく、さまざまな場面で有利になります。

簿記資格のレベル

●簿記資格をレベル別にまとめました。ご自分の目的に合わせて受験する際の参考にしてください。

ランク対象主な対応資格
A独立開業 公認会計士・税理士
B経理指導者 日商1級・全経上級
C経理担当者 日商2級・日商3級・全経1級・全経2級・全商1級・全商2級
D簿記入門 日商4級・全経3級・全経4級・全商3級

最初の目標は?

簿記検定と言っても様々な団体が様々な目的で実施しているので、複数の検定試験があることを紹介してきました。

どの試験も誰でも受験できます。また、どの級からでも受けられますので、いきなり1級を受験することも可能ではあります。

しかし、日商1級や全経上級などは合格率も1割前後と、合格することは非常に難しい試験になっています。

ですから、簿記についてまったく分からない、基本的なことくらいしか分からないという方は、最初は比較的難易度の低い級を目指す方が良いと思います。

ただ、あまりにも難易度の低い級を取得しても社会的にほとんど評価を得られません。(日商4級、全経4級、全商3級など)

そこで、これから簿記の資格を取得しようとお考えの方は、日商簿記検定3級合格を目標にすると良いと思います。

簿記能力認定試験(全産能連簿記)

全産能連簿記能力認定試験では、簿記に関する能力を3級、2級、1級の3段階に分け、能力認定を行っています。
3級では個人企業の経理担当者、2級では法人企業の経理担当者、1級では経理主任レベルの知識を有しているか否かを試します。
十分な学習を行い、実力を身につけた方は、実力どおりに能力認定されるので、各回の試験の合格率は安定しています。

●試験の内容

【3級】 商業簿記

【2級】 商業簿記 工業簿記

【1級】 商業簿記・会計学 工業簿記・原価計算

●合格条件

各級とも1科目100点満点とし、全科目得点70点以上。
※2級・1 級は科目認定も行っています。

●受験資格

制限はありません。

●試験日時

6月・11月・3月  年3回

社団法人全国産業人能力開発団体連合会

簿記実務検定(全商簿記)

簿記実務検定試験は、「商業簿記」「原価計算」「会計」の3つの範囲から成り立っています。
2級と3級は商業簿記、1級は商業簿記を含む会計と原価計算から出題されます。
「商業簿記」では、もっとも基本的な簿記原理と、商品売買業を主たる活動としている企業で用いられる簿記の問題が出題されます。「原価計算」は、製造業で用いられる簿記で、原価計算など特殊な計算が含まれます。「会計」は、さらに商法による会計処理や会計上の理論的な問題などを加えた専門の科目で、より高度な問題が出題されます。

●試験の内容

【3級】

商業簿記

【2級】

商業簿記

【1級】

会計(商業簿記を含む)・原価計算

●合格条件

各級とも1科目100点満点とし、全科目得点70点以上。
※1級については、会計・原価計算のうち1科目が70点以上の成績を得たときは、その科目の合格証書を授与する。その後4回以内の検定において、不足の科目について70点以上の成績を得たときは、1級に合格と認め、合格証書を授与する。

●受験資格

制限はありません。

●試験日時

6月・1月  年2回

※主に商業高校の生徒を対象としている検定試験です。

全国商業高等学校協会 簿記実務検定試験

簿記能力検定試験(全経簿記)

将来、企業で経理事務を担当しようとしている人には必要不可欠の試験です。
優れた簿記能力・経理能力は常に求められているので、資格を取得すれば就職の際には心強いパートナーになります。
また「上級」に合格すると、税理士試験の受験資格が与えられます。

●試験の内容

【4級】

商業簿記の基礎的な知識を有し、かつ初歩的な実務処理ができる。

【3級】

個人企業における経理担当者又は経理補助者として必要な商業簿記に関する知識を有し、かつ簡易な実務処理ができる。

【2級】

個人企業及び法人企業の経理担当者又は経理事務員として必要な商業簿記に関する知識を有し、かつ実務処理ができる。

【1級】

商企業及び工企業における経理責任者として必要な商業簿記及び工業簿記に関する知識を有し、かつ高度な実務処理ができる。

【上級】 

商業簿記、会計学、工業簿記及び原価計算について高度な知識を有し、併せて複雑な実務処理能力を有する。
※合格者には、税理士試験受験資格が与えられる。

●合格条件

各級とも1科目100点満点とし、全科目得点70点以上。
※上級は、各科目の得点が40点以上で全4科目の合計得点が280点以上。
※1級については、会計または工業簿記の1科目だけ合格し、1年以内に残りの科目に合格した場合、1級合格証書の交付となります。

●受験資格

制限はありません。

●試験日時

7月・11月・2月  年3回

全国経理教育協会 簿記能力検定試験

日商簿記検定

現在、多くの企業が社員に対して簿記検定の資格取得を奨励しているほか、大学や短大の推薦入試、単位認定の基準に採用されていることなどから、年間で約55万人の方々が受験する「日商簿記」として社会的に高い信頼と評価を得ています。
また、若年者の就職を支援する厚生労働省の「YESプログラム」において、企業が採用にあたって重視している就職基礎能力の1つである「資格取得」にも選定されています(3級以上)。

■こんな人たちの役に立ちます

●企業の経理・会計担当者
○利益率を重視する営業担当者
●コスト管理を求められる管理者
○取引先企業の経営状態を把握したい人
●公認会計士や税理士等の国家資格をめざす人
○税務申告を自分で行いたい人
●有価証券報告書等を分析して資産運用を図りたい人

■こんな効果が期待できます

●正しく帳簿をつけられる
○自社の長所や短所を分析できる
●費用や収益率を意識するようになる
○取引先企業の経営状況を把握できる

■各級のレベル

【1級】

大学程度の商業簿記、工業簿記、原価計算並びに会計学を修得し、財務諸表規則や企業会計に関する法規を理解し、経営管理や経営分析ができる。
※1級合格者は税理士の受験資格ができます。税理士、公認会計士などの国家試験の登竜門です。

【2級】

高校程度の商業簿記および工業簿記(初歩的な原価計算を含む)を修得している。
財務諸表を読む力がつき、企業の経営状況を把握できる。相手の経営状況もわかるので、株式会社の経営管理に役立つ。

【3級】

財務担当者に必須の基本知識が身につき、商店、中小企業の経理事務に役立つ。経理関連書類の読み取りができ、取引先企業の経営状況を数字から理解できるようになる。※営業、管理部門に必要な知識として評価する企業が増えています。

【4級】

簿記入門編。小規模小売店の経理に役立つ。勘定科目に仕訳でき、複式簿記の仕組みを理解している。
※商業高校の生徒などが対象。

日本商工会議所簿記検定試験

簿記検定の種類

簿記の資格の中で最も代表的な資格が簿記検定資格です。

簿記検定にはいくつかあります。主なものを挙げてみます。

簿記検定の種類

●簿記検定試験

主催団体:日本商工会議所

受験対象:大学生・社会人

級:1級・2級・3級・4級

●簿記能力検定試験

主催団体:全国経理教育協会

受験対象:経理学校生・専門学校生

級:上級・1級・2級・3級・4級

●簿記実務検定試験

主催団体:全国商業高等学校協会

受験対象:商業高校生

級:1級・2級・3級

※これらの中でも特に知名度・人気のある資格は日本商工会議所が主催している簿記検定試験です。

簿記の資格について

簿記の資格には簿記検定のように簿記の知識のみを問われるものから、公認会計士のように試験科目の一部に簿記に関するものが含まれているものまでさまざまな資格があります。

当ブログでもこれらの資格について紹介していきたいと思います。

簿記の知識が役立つ仕事

簿記の知識が役立つ仕事には次の2つがあります。

  1. 経理: 日々発生する取引を記録し、決算時にそれらを集計し報告書を作成する。
  2. 財務: 会社の収入と支出を管理し、資金繰りを行う。

いずれの仕事でも、簿記の知識は必要不可欠です。

また、経理関係の知識はどの会社でも共通する知識であることも魅力です。

簿記の分類

簿記の分類の方法には以下の3つがあります。

1.目的による分類

営利簿記:一般企業で用いられている簿記

非営利簿記:官庁・公共団体で用いられている簿記

2.表記方法による分類

単式簿記:特にルールを定めないで記録していく簿記

複式簿記:一定のルールに従って継続的に記録していく簿記

正確かつ公正に記述できる方法が確立している複式簿記は、企業会計や政府会計などに広く用いられています。
単に簿記という場合、複式簿記を指していることが多い。

3.業種による分類

経済主体(企業・政府など)の経済活動に応じた簿記の方法論があります。代表的なものに商業簿記と工業簿記があります。

商業簿記

販売業で使用されている簿記。最も一般的な簿記です。

工業簿記

製造業で使用されている簿記。原価計算を用いる。

応用簿記

基本的な簿記である商業簿記に対して、それ以外の簿記のことを応用簿記といいます。

例)農業簿記、 建築簿記、銀行簿記、官用簿記 など

簿記とは

簿記とは会社や商店の仕事の様子をお金やものの面から明らかにすることです。
ある経済主体が経済取引によりもたらされる資産・負債・資本の増減を管理し、併せて一定期間内の収益及び費用を記録するための記帳方式です。簡単に言うと会社や商店の家計簿をつけるようなものといえます。

●簿記の目的

  1. 営業成績を明らかにする(一定の期間が対象)
  2. 財政状態を明らかにする(一定の期日が対象)

簿記の名称の由来

簿記の英語表記は「Bookkeeping」であり、簿記という概念の発祥がヨーロッパであることから、訳語として「簿記」の字をあてたとされています。ただ、訳語を「簿記」とした経緯には、大きく分けて2つの説があります。

  1. booking(帳簿の意)に漢字をあてた
  2. 「帳簿記録」または「帳簿記入」の略語

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